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2022/03/03(トピックス)

業務研修会報告

 2月26日に、本年最初となる研修会がオンラインにて行われた。講義は、事業承継と民事信託に関する研修であった。

 まず第1講では佐賀県事業承継・引継ぎセンターの担当者より事業承継について説明があった。事業承継を行う理由として、経営者の高齢化や後継者の不在、新型コロナ禍における事業の再構築などがあり、事業承継を積極的に活用するケースが増加していることなどが解説された。業種別や売り上げ別のM&Aの活用状況のデータなどもあった。
 また、佐賀県における事業承継の現状と今後の展望についても説明があった。
 企業価値の算定方法や報酬、各種補助金、交渉の進め方など実務家として参考になる情報が多くあった。
 今は公的機関、M&A専門の企業や金融機関などさまざまな窓口があるが、事業承継に関する相談があった場合には、司法書士の視点と今回の研修で得た情報や知識で対応して、ニーズに応えていきたいと思いました。

 第2講の研修では、近年各種メディアでも取り上げられるようになった民事信託についての実務家向けの講義が行われた。
民事信託は、信託銀行などではなく、親子などの近い関係で委託者(親など)が受託者(子など)に対して賃貸用アパートなどの財産の管理を任せる制度で、近年利用が増加している制度である。他の制度知識で対応できない部分にも対応できるため、相談者の状況に合わせて活用していきたいと思っているが、まだ理解が十分に進んでいない分野で、理解不足や説明不足から来るトラブルが起こる場合があるため、今回の研修も含めて理解を進めたいと思いました。

 今回の研修は、活用の進む事業承継と民事信託についての研修であり、これから専門家として関わっていくために必要となる情報が多くあった。新型コロナ禍の中で大きく世の中のニーズが変わっているためそれに対応しながら、知識をさらに身に着けて、相談者の相談に寄り添っていきたいと思いました。

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