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2023/12/23(トピックス)

今年最後の研修会

 12月16日に、今年最後となる司法書士による事例発表の業務研修会が開催された。

 財産管理業務研究委員会は、司法書士会に設置された信託業務や遺産承継業務を検討するグループで、定期的に成果報告として事例発表などを行っている。今回の研修会では、委員会メンバーによるリレー形式で遺産承継などの事例発表が行われました。
 まず、相続人ではない人の相続に関する事例で、生前面倒を見ていた他人が遺産の一部を取得するというもので、実際の金融機関の解約手続きなどについて発表されました。これから増えていく部分なので関心が高い部分でした。
 次に老後や死後の財産管理に関する事例で、民事信託を検討しつつ他の制度で対応したものでした。近年、民事信託に対する関心が高まっているところですが、相談者の要望に合わせてさまざまな制度の提案ができるようにしたいと思いました。
 遺産承継に関する事例発表では、相続関係が複雑なものの解決までの道のりについてでした。これもニーズが増えているジャンルの事例でした。
 最後に、相続に関するさまざまな制度や手続きについての発表でした。問合せを受けることもある今年開始された「相続土地国庫帰属制度」について、要件や他の制度の紹介もありました。実際に申請した事例はまだ少ないのでとても参考になりました。他にも、遺言書に関する制度や福祉型信託の紹介も行われました。

 研修を通じて、相続に関するさまざまな相談があり、ニーズが多様化している現状を再確認するとともに、相談者にとってより良い提案ができるように制度や手続きについてさらに勉強する必要があると感じました。特に令和6年4月からは、相続登記の義務化がスタートするため、当事務所でも相続登記、相続人多数など困難な相談にも積極的に対応していきたいと考えています。

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