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2011/08/24(トピックス)

人生設計 

最近、パネルデスカッションや研修会の講師に呼ばれることが多くあり、少し思ったことを書きます。
 ご家族に高齢者や障がい者を抱える方々は、「将来に漠然とした不安を持っているのだろうな」また、「こうしたい」「こうなりたくない」など考えることが御有りのようです。
 例えば、「妻にすべての財産を残したい」、「兄弟には財産はやりたくない」、「葬儀はこうしてほしい」、「私が無くなった後、子供はどうなるだろうか」などなどである。
 成年後見制度が普及し、遺言や相続関係も広く世間に周知されていると思っていた私が、世間を知らなかったことを実感することしきりである。
 また、世間には、成年後見制度や遺言制度は必要ない、いや、ない方がよいと考える人も多くいるようである。
 皆さんと話をしていると皆さんの思いと現実に起こる結果とのギャップを理解されていないようである。
 「兄弟に遺産はやりたくない」と思っても何もしなければ、法律により兄弟が相続人になり、遺産すべてを分配することになるのである。その話をすると「とんでもない」とおっしゃるが現実はそうである。遺言を書いておられたら、こんな問題はないのにと思うことがある。
 「自分が死んだ後、夫や子供を誰がみてくれるだろう」と心配をされているが、成年後見制度や任意後見制度を利用して確実な設計をしている家庭は少ない。その結果、相続が発生し、相続全員で分配することになるのである。
 自分ことは自分で決める権利が、私達にはあります。人生設計は苦しくもあり、楽しくもあり、十分に研究し、自分の人生設計を作ってみてはいかがだろうか。
 長くて短いのが人生ではないだろうか。充実した人生はしっかりした計画が必要な気がする。

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