力武司法書士事務所

久しぶりに掲載します。本年のよろしくお願いします。
本年１回目は、
地元テレビ局から成年後見に関する取材を受けました。
　成年後見制度の問題点などについて答えました。近年、成年後見人が被成年後見人の財産を使い込んだ事案が散見され、社会的に問題となっています。特に、使い込んだ後見人が被後見人の家族であった場合はより複雑です。
　成年後見制度は、法律が家庭に入り込むことで、被後見人の権利を保護する制度です。日本のこれまでの考え方は、家族は相互に助け合うもの、だから、家族でお金を融通することはごく自然に行われてきました。ところが、法律が家庭に入ることで、家族でお金を融通うすることができなくなります。つまり、被後見人の財産は被後見人のために使いことはできますが、家族のために使うことができなくなるのです。
　後見制度は、家族が後見人になっても、他人の財産を管理するように被後見人の財産を管理することを義務付けています。
　被後見人の財産を使い込んだ事案でも故意に被後見人の財産と使い込んで訳ではなく、昔ながらの考えから、家族として後見人が後見人の仕事のためであったり、他の家族のためであったりして被後見人の財産を使い込んで事案が多くあります。そのため、罪悪感はあまり感じていないのです。「あたりまえ」と思って後見人が被後見人の財産を使っていたのです。
　後見制度に対する知識が不足しているために起こった悲しい事案です。
　私は、成年後見制度を広く社会に広報し、利用すべき人が利用できるように、また、社会が成年後見制度を正しく理解し、協力することを活動を行っていきたいと思っています。
　今回のテレビ放映が皆様が成年後見制度を理解する一助になればと思っています。
　１月２９日（水）サガテレビ、６時からのニュース中に放映される予定です。