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2017/07/03(トピックス)

6月の業務研修

 6月24日に司法書士会の業務研修がアバンセで行われた。講義のテーマは、5月29日から運用が開始された法定相続情報証明制度及び5月30日に施行された改正個人情報保護法についてであった。

 まず、松瀬講師による講義においては、法定相続情報証明制度に関するQ&Aの解説が行われた。これは日本司法書士会連合会が法務省に対して実際の手続きの具体的方法などについて質問したもので、条文等により生じる疑問点の回答を求めている。これまで登記申請の際などに作成していた相続関係説明図との違いや法定相続情報証明の取得の申し出の方法についてQ&Aに基づいて解説された。法定相続情報証明制度は、法務局で行われる制度であるため司法書士全体として関心が高く、熱の入った講義と質疑応答がなされ、制度に対する十分な理解が必要になると感じた。

 次に、増山講師による講義においては、制度の目的や法務省及び法務局の取り扱いと現状について説明が行われた。実際に申請する方法や法務省及び法務局としてどういった形で告知しているのかなどが説明され、司法書士がさまざまな点で質問を行った。法定相続情報証明制度を担当する登記官の講義ということで、法務局のこの制度に対する考え方や取り組み方が感じられる講義となった。

 最後の戸田講師による講義においては、5月30日から施行された改正個人情報保護法について説明がなされた。個人情報の取得・利用、保管、提供、開示請求等への対象などの点についてそれぞれ解説が行われた。今回の改正で、小規模事業者も適用対象に含まれることになり、各司法書士の事務所においても以前より厳重な個人情報保護の対策を行うことになった。個人情報保護について改めて考えさせられる機会になった。

 今回の研修は、法定相続情報証明制度という新しい制度の開始に伴う研修であり、まだ実例が少なく手探りの部分もある新制度について、理解を深める研修になった。また、個人情報保護法の改正に伴い以前より個人情報に対して厳重な取り扱いが求められるようになった。我々司法書士も法律の専門家の一員として法律の改正に素早く的確に対応できるよう日々勉強を重ねなければならないと感じた。

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