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2018/06/19(トピックス)

今年度最初の業務研修

 6月16日に静岡県司法書士会所属の古橋清二講師、佐賀地方法務局の坂本登記官、古川登記官を迎えて今年度最初の業務研修が行われた。講義のテーマは、遺産承継業務静岡モデル、法定相続情報証明制度・オンライン申請の促進についてであった。

 最初に、古橋講師より遺産承継業務に関する講義が三部構成で行われた。第一部は司法書士の業務と遺産承継業務の考え方について、第二部は相続業務の相談と説明のあり方、第三部は各種相続財産管理人の活用についてであった。最近特に需要が増えている遺産承継業務の考え方や取り組み方を全国から注目されている古橋講師が丁寧に説明した。現在、司法書士は不動産の相続登記手続きをするだけでなく、預貯金の解約手続き、法定相続情報証明制度の利用など相続全体に関与している。その遺産承継業務の考え方に一つの大きな指針を示された講義であった。また、相談と説明のあり方では具体的な事例をもとに解説をされて、自分が相談を受けた際にすぐに生かせる内容であった。そして、相続に際して相続人がいない場合や疎遠である場合など相続財産の引継ぎが難しいときに役立つ各種相続財産管理人の事例紹介も行われて、実際の業務に対応した講義であった。

 次に、坂本講師による講義においては、法定相続情報証明制度の法改正による変更点および利用実績について解説が行われた。相続人の続柄を記載できるなど官公庁や金融機関、実生活に対応した法改正が行われて、より利用しやすい制度になったこと、また、県内各地での利用実績の報告が行われた。法定相続情報証明制度が相続税申告にも利用できて、各金融機関でも認知が進み、これからますます利用件数が増加することが見込まれる。相続・戸籍の専門家として円滑な相続手続きに協力していきたいと思った。
最後に、古川講師よりオンライン申請の促進に関して広報と現状報告が行われた。社会全体のオンライン化、ペーパーレス化が進むなか、行政手続きにおいてもオンライン化が進められていることや九州各県でのオンライン手続きの現状等の報告が行われた。

 今回の研修では、遺産承継業務を中心とする内容で、これからの司法書士業務のあり方を考えさせられる研修でした。司法書士は国家資格なので法律や法的根拠が大事であり、そこまで詳しく解説をした今回の講義は参考になった。これからも依頼者の要望に応えられるように知識と経験を積み重ねていきたいと思った。

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