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2018/07/17(トピックス)

平成30年7月14日の業務研修

 7月14日に、佐賀県司法書士会と一般社団法人商業登記倶楽部の共催で法務省大臣官房国際課長の松井信憲講師と一般社団法人商業登記倶楽部代表理事の神満治郎講師を招いて、業務研修会が開催された。講義のテーマは、松井講師が商業登記行政の現下の課題、神講師が法人登記についてであった。

 最初に、松井講師より商業登記行政の最新の情報提供が行われた。松井講師の現職は法務省大臣官房国際課長だが、前職は法務省民事局商事課長であり、商業登記の最前線で業務を行っていた。近年は登記手続きの適正確保に加えて簡素化・迅速化のための取り組みが行われている。特に会社の設立登記手続きを24時間以内に終了させるファストトラック化が進められている。商業登記行政の最前線にいた松井講師のからの最新の情報の提供によりこれからの商業登記行政の大きな方向性が見えた。政府全体がIT化、オンライン化を推進する中で司法書士もその流れに合わせていく必要があると感じた。

 次に、神講師より法人登記について講義が行われた。神講師は司法書士業界では商業登記の第一人者として有名であり、今回はその豊富な経験と知見に基づいた講義が行われた。その中で強調されたのが定款の整備と法人登記の根拠についてであった。定款の整備は、旧商法時代に設立した会社の定款に現会社法に対応していない部分や不足している部分があるため司法書士が気づいて対処することの重要さの指摘があった。法人登記の根拠については、約250種類ある法人を登記手続きの根拠に基づくグループごとに説明がなされた。他にも、神講師の経験談や実務の相談などについて講義が行われた。現在、商業登記手続きを自ら行う会社が増加する傾向にある。しかし、商業登記手続きは司法書士の専門分野の一つであり、これからは専門家として商業登記手続きにより積極的に関与していきたいと思った。

 今回の研修では、著名な講師の講義ということで東京など全国から参加者が訪れていた。商業登記手続きは、一般的な会社のほかに多種多様な法人の手続きもあり、日々の勉強がそのまま業務に表れる手続きである。これからは、他の業務と併せて商業登記手続きの勉強も欠かさず、さまざまな依頼や事件に対応したいと改めて感じた。

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