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2018/08/07(トピックス)

平成30年8月4日の業務研修会

 8月4日に、福岡県司法書士会所属の稲毛翔平講師および株式会社ベルコンピューターシステム代表取締役高尾周太郎講師による講義が行われた。講義のテーマは、稲毛講師が消費者問題の基礎講座、高尾講師が本人確認資料の偽造問題への対応についてであった。

 最初に、稲毛講師より消費者事件の対応についてクレジットカード決済による事件等の実例をもとに講義が行われた。講師が実際に経験したことで感じた実務上の問題点や解決方法の紹介が行われた。
 現在、私たちの生活にとって、クレジットカード決済など多様で便利な支払方法は欠かせないものになっている。その便利さにつけ込む事件が発生し、消費者被害を起こしている。私たち司法書士が取り扱う事件数は決して多くはないが、市民の役に立つため、知識を活用してより依頼者の希望に沿った解決ができるように、消費事件関係の法令等に精通する必要があると感じた。

 次に、高尾講師より本人確認資料の偽造問題への対応について講義が行われた。司法書士の間で大きな課題の一つである本人確認資料の確認の方法等について資料を用いて解説が行われた。普及が進むマイナンバーカードや運転免許証、パスポートの偽造を見破るための方法や心構えを具体的に学んだ。
 普段何気なく見過ごしている部分にそれぞれ意味があり、重要であることが分かり、より確実な権利保護・手続保障のため、本人確認書類の確認は気を抜くことのできないポイントであることを再認識した。

 今回の研修は、事件数は少ないが重要である消費者事件の対応と日常的な業務で見落としがちな部分のある本人確認資料の確認の講義であった。それぞれを丁寧に対応することで、より確実に幅広い業務を行うことができるため、積極的に自らの業務の中に取り入れて生かしていきたいと感じた。

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